中国マーケティングでまず突き当たる壁は言葉の問題ではないでしょうか？

中国はSNS・動画・EC・検索プラットフォームが私達にとって全く馴染みがない独自仕様。しかも多くのプラットフォーマーが存在するため、名前を覚えるだけでも一苦労です。

そこで、困った時にチェックができるマーケティング用語や固有名詞を用語集として作成してみました。簡単な説明もつけています。

また、これから中国マーケティングに取り組む方向けに体系的にまとめた記事もございますのでご参考下さい。

【初心者向け】はじめての現地中国マーケティングガイド

中国SNS・WEBプラットフォーム一覧表

中国ECプラットフォーム

中国には非常に多岐にわたるECプラットフォームが存在します。タイプ別に紹介していきます。

WEBサービス編

中国現地のECサービスです。ここに出店するためには現地法人・支店がある必要があり出店には相応のコストを要します。シェアの大きい順にご紹介します。

出典：令和２年度　産業経済研究委託事業（電子商取引に関する市場調査）

シェアNo1：天猫（Tmall）

https://www.tmall.com/

第1位は、アリババグループが運営するECサイト「天猫（Tmall）」は中国でTOPシェアを誇るECサイトです。

天猫（Tmall）は厳しい審査によって、偽装品や非正規品を徹底的に排除しており、非正規品が多い中国市場においてユーザーの信頼を獲得しています。

主なカテゴリは、美容、家電、食品、家具、スポーツ用品です。中国市場への進出を考えている日本企業にとって、販路拡大のための重要な選択肢の一つとなっています。

シェアNo2：京東（JD.com）

https://www.jd.com/

京東（JD.com）は、独自に構築した物流システムにより迅速かつ確実な商品の配達を実現していることが特長。元々PC・家電のECからスタートした経緯から電化製品の販売が強いです。 2016年以降は化粧品などにも力を入れており、売上を大幅に伸ばしました。

シェアNo3：拼多多（pinduoduo.com）

https://m.pinduoduo.com/

拼多多（Pinduoduo）は2015年9月サービスを開始、グループ購入という人が集まって商品を安く買えるシステムで認知度を上げました。ただ、注意すべきのは拼多多では企業側への審査が緩く、模倣品がよく見かけます。

シェアNo4：蘇寧易講（Suning）

https://www.suning.com/

中国のEC市場においてNo.4のシェアを誇るのが家電量販店を前身とする企業、蘇寧電器が運営する「蘇寧易購」(Suning.com)です。家電系に強いです。2010年にECサイトを開設し、実店舗とECサイトの両方で連携しています。オンラインでお買い物して、実店舗で受け取ることが可能です。

シェアNo5:唯品会（Vipshop）

https://www.vip.com/

アパレルやアクセサリーなどファッションアイテムを中心に展開するECサイト「唯品会（Vip.com）」は中国B2C越境EC市場ではアリババグループと京東グループとともに中国3大越境ECプラットフォームに数えられるほどの規模があります。メインのユーザー層は女性となっており、安心して購入できるシステムが人気の理由です。

SNS型ECアプリ

SNSにEC機能が搭載されたものを指します。中国現地法人・支店があることが必須ですが、代理店でも可能。難易度も低いため、まず取り掛かりとしてはじめるのにオススメです。

RED（小紅書）

https://www.xiaohongshu.com/

インスタグラムとアマゾンが合体したようなアプリで、SNS型ECと位置づけられています。小紅書（RED）のユーザーは女性が大半を占め（7〜8割が女性）、年齢は18〜30歳前後、ホワイトカラー層などの比較的エリートの人たちが利用しています。

購買力のあるユーザーが自身が買った魅力的な商を写真を投稿するケースが多く、その投稿を見ているユーザーが興味喚起され再び購入する循環を生み出せます。

抖音小店（Douyin）

抖音（Douyin）のECプラットフォーム「抖音小店」とは、2019年末にリリースされたECプラットフォームで、動画やLIVEの中で商品リンクを貼り、ユーザーはダイレクトにリンク先から商品を購入することができるサービスです。

ユーザーが特定の商品を買うためにショッピングするのではなく、たまたま観た動画をきっかけに、ある商品に興味を湧き、ショッピングに至る行為を促す、いわゆるユーザー自身が気付いていなかった潜在ニーズを発掘すること特徴です。

WeChatミニプログラム

WeChatミニプログラムは「WeChat」アプリの傘下にあるインストール不要の軽量アプリです。WeChatユーザーは、様々な機能をアプリ内で完結利用できます。

また、アプリ開発にあたっては必要なツールが無料で提供されるため、比較的簡単に開発することができます。そのため、企業が手軽にマーケティングやサービスの提供などに活用することができるプラットフォームとして注目を集めています。

越境ECプラットフォーム

越境ECは中国現地法人がなくとも出店できます。注文が入った場合は日本から発送できます。

天猫国際（T-MALL GLOBAL）越境

天猫国際（T-MALL GLOBAL）は、中国最大のECモール「天猫」の海外法人向けのECサイトです。出店審査が厳しいうえ、手数料もかなり高額。その分プラットフォームの信憑性が高いため、成功のチャンスは広がります。

海囤全球（JD Worldwide）

海囤全球は中国の大手EC企業である京東（JD.com）が提供しています。

生産地からの直接購入を重視しており、海外から中国のお客様に届くまでの物流全般をサポートしています。

独自の保税倉庫（一時的に関税の徴収が保留された貨物を保管する倉庫）を所有しており、輸入手続きが済んでいない荷物を受け入れられるため、配送スビートがとても早いです。

網易考拉海購（Kaola.com）

約80ヶ国以上、約10,000を超えるブランドがKaolaで販売されており、日本からも多くの企業が出店しています。

ユーザー層は、約8割が女性。若いユーザーが多く、30歳以下のユーザー比率は約60％を占めています。

Kaolaは企業から正規の製品を直接仕入れる「直営モデル」が特徴であり強みです。中国人にとって本物であることは安心感につながります。

唯品国際（VIPSHOP国際）

唯品国際（VIPSHOP国際）は中国ECプラットフォームシェアの3位につけているのは「vip.com（唯品会）」が運営していて、10%のシェアを確保しております。ユーザーの69%を女性が占めており、取り扱いジャンル主にアパレル、ベビー用品、家電、化粧品となります。唯品国際は独立したプラットフォームではなく、vip.comのなかの1つのカテゴリという位置付けになります。

各ECプラットフォームの得意分野

主要なECプラットフォームがどのような商材と相性が良いか一覧にまとめました。